2010-03-12(Fri)
堕ちていく私 6 ≪手紙の処分≫
いつまでも迷っていてもしょうがない。 危害を与えないと書いてある。
普段通りに生活しろと、関係ないものは静かにしろって。
自分が引越しできないのはわかっていた。
この手紙にかけてみるしかしょうがないと思い始めた。
が、でも万が一の場合、証拠を残さなければならない。
それにはこの手紙。 破ることにためらわれた。
そう考えると似たような便箋があるのを思い出した。
電気をつけず引き出しから便箋を取り出し、1枚破り封筒の中に入れる。
男からもらった便箋は、その綴りにはさんだ。
そうしておもむろに部屋の明かりをつける。 読む時間が必要。
そう思って10分ほど時間をつぶしてからカーテンを開ける。
正面の窓に男は立っていた。
暗くて良くわからないが日焼けた顔にがっしりとした体つきに思えた。
その男に向かって手紙を突き出し、一度中にある手紙を引出し、
入っていることを証明してから、再び入れた後、封筒ごと破いた。
そのとき男は敬礼をした。 私は深々とお辞儀をしてカーテンを閉めた。
なぜ?お辞儀をしたのだろう。
それを考えるとおかしかったが、向うにも約束は守って欲しい願いはある。
なんとなく気は晴れた。 本当にそれでよかったのかわからない。
もし手紙の内容がまったくの作り話であれば、どうしようもない。
ただ、暗がりの中でも精悍な顔つきに見て取れた。 体もたくましい。
そして敬礼。 やはり警官なのだろうか・・・
とりあえず雰囲気的には変質者ではなさそうに思えた。
手紙の文面と人物像はあっているように思える。
普段通りに生活しろと、関係ないものは静かにしろって。
自分が引越しできないのはわかっていた。
この手紙にかけてみるしかしょうがないと思い始めた。
が、でも万が一の場合、証拠を残さなければならない。
それにはこの手紙。 破ることにためらわれた。
そう考えると似たような便箋があるのを思い出した。
電気をつけず引き出しから便箋を取り出し、1枚破り封筒の中に入れる。
男からもらった便箋は、その綴りにはさんだ。
そうしておもむろに部屋の明かりをつける。 読む時間が必要。
そう思って10分ほど時間をつぶしてからカーテンを開ける。
正面の窓に男は立っていた。
暗くて良くわからないが日焼けた顔にがっしりとした体つきに思えた。
その男に向かって手紙を突き出し、一度中にある手紙を引出し、
入っていることを証明してから、再び入れた後、封筒ごと破いた。
そのとき男は敬礼をした。 私は深々とお辞儀をしてカーテンを閉めた。
なぜ?お辞儀をしたのだろう。
それを考えるとおかしかったが、向うにも約束は守って欲しい願いはある。
なんとなく気は晴れた。 本当にそれでよかったのかわからない。
もし手紙の内容がまったくの作り話であれば、どうしようもない。
ただ、暗がりの中でも精悍な顔つきに見て取れた。 体もたくましい。
そして敬礼。 やはり警官なのだろうか・・・
とりあえず雰囲気的には変質者ではなさそうに思えた。
手紙の文面と人物像はあっているように思える。