2011-07-16(Sat)
ボクの幼なじみ(中学生編)122
それからの生活は学校、部活、塾と忙しい毎日を送る日々となりました。
部活では選手として引退はしたけど、
高校へとつなぐ者として毎日体を動かさなくちゃならず練習はサボりません。
塾は黒木さんと同じ、大手塾を選びました。
受けてる授業は違うけど同じ塾だと逢える確率が高いと考え、
偶然にも週1度だけ同じ時間帯に授業があり、帰り道一緒に帰れるのが嬉しかった。
そのことは黒木さんも素直に喜んでくれ、学校では話をすることができないけれど、
塾の帰りだったら誰の邪魔もされず、自転車を並べて帰る道々が楽しい。
黒木さんは塾でもメガネをする事を止めると、同じ塾生でも注目されるようになったらしい。
なんとなくドキドキしていると更に最近、ラブレターを貰ったこともあるし、告白されたこともあるという。
ええっ! そっ、そっ、それは・・・ボクはハラハラした。
めんどくさいから『彼氏がいるから』って言っちゃおうかなって、
微笑みながらボクの顔を見るので、ボクはどう返事してよいのかわからず、
笑みしかこぼさなかったけど、そんな話をする黒木さんの目はキラキラ輝いてた。
言い方は古いんだけど、まるで青春を謳歌しているみたいで、
自由に楽しく生きているんだなと眩しく、
こんな人が本当に彼女だったら嬉しいだろうなってキュンと胸がときめいた。
黒木さんはボクなんかと比べダントツ頭がいい。
自分ではそそっかしいとか言ってるけど、頭がいいから何でも自分で道を切り開き、先手先手と事を進める。
正直、うらやましいと思い、黒木さんには追いつけないけど、ボクなりに精いっぱい頑張ろうと考えた。
3年生の2学期は忙しい。
進学を備えた3者面談が繰り返され、学校行事は体育祭、文化祭と続き、
その間にも実力テスト、中間試験、期末試験などがあった。
黒木さんも生徒会活動に振り回され、
ただでさえ勉強時間が必要なのに気分がなかなか乗らないとぼやいていた。
黒木さんでもそんなことあるのかと、お互い頑張ろうと繰り返しなだめる役に徹する。
そんなある日、もう年末近かったと思う、久々に奈美にあった。
夜、家の外で素振りをしていると奈美が通りかかった。
「むっちゃ、ひさしぶりやん」
「そうやね、どう、元気してた?」
「別にかわらへん」
「ふ~ん、そぉう」
「なんやねん、その意味ありげな言い方は」
「べぇ~~つ、にぃ~~」なんかニタニタしながらボクの顔をのぞいて来る。
「なんやねん、それ」
「まっ、ええわ。 それより暇?」
「暇は暇やけど、今日はもう遅いしな」
「そやな、じゃ、今度の土日は?」
「午前中、部活行くけど、それからなんも用事あれへん」
「ふ~~ん」
「だからなぁ!なんやねん」意味ありげな言葉にイライラしてきた。
「デート、せいへんの」
ピンと来た、こいつ黒木さんとの事をチクってる。
「あのな、受験生やねんぞ、ボクら。 そんなんしてる暇あれへん」
「そうなん、お邪魔虫のあたしやから、デートの邪魔したら悪いと思て」
「あほ言うな」
「まっ、ええわ。 それより久しぶり土曜日おいでよ。 なんか美味しいもん作ったるさかい」
「ああ、行けたら行く」
「そんなん困る、作ってもけいへんかったら困るやん」
「ああ、わかった、必ず行く」
「しょうに話したい事あるし、来てな」
話とはなんやろ? 気になりましたが夜も遅い事あってその日はそれで別れました。
≪ 第八章 進路決定 終り≫
部活では選手として引退はしたけど、
高校へとつなぐ者として毎日体を動かさなくちゃならず練習はサボりません。
塾は黒木さんと同じ、大手塾を選びました。
受けてる授業は違うけど同じ塾だと逢える確率が高いと考え、
偶然にも週1度だけ同じ時間帯に授業があり、帰り道一緒に帰れるのが嬉しかった。
そのことは黒木さんも素直に喜んでくれ、学校では話をすることができないけれど、
塾の帰りだったら誰の邪魔もされず、自転車を並べて帰る道々が楽しい。
黒木さんは塾でもメガネをする事を止めると、同じ塾生でも注目されるようになったらしい。
なんとなくドキドキしていると更に最近、ラブレターを貰ったこともあるし、告白されたこともあるという。
ええっ! そっ、そっ、それは・・・ボクはハラハラした。
めんどくさいから『彼氏がいるから』って言っちゃおうかなって、
微笑みながらボクの顔を見るので、ボクはどう返事してよいのかわからず、
笑みしかこぼさなかったけど、そんな話をする黒木さんの目はキラキラ輝いてた。
言い方は古いんだけど、まるで青春を謳歌しているみたいで、
自由に楽しく生きているんだなと眩しく、
こんな人が本当に彼女だったら嬉しいだろうなってキュンと胸がときめいた。
黒木さんはボクなんかと比べダントツ頭がいい。
自分ではそそっかしいとか言ってるけど、頭がいいから何でも自分で道を切り開き、先手先手と事を進める。
正直、うらやましいと思い、黒木さんには追いつけないけど、ボクなりに精いっぱい頑張ろうと考えた。
3年生の2学期は忙しい。
進学を備えた3者面談が繰り返され、学校行事は体育祭、文化祭と続き、
その間にも実力テスト、中間試験、期末試験などがあった。
黒木さんも生徒会活動に振り回され、
ただでさえ勉強時間が必要なのに気分がなかなか乗らないとぼやいていた。
黒木さんでもそんなことあるのかと、お互い頑張ろうと繰り返しなだめる役に徹する。
そんなある日、もう年末近かったと思う、久々に奈美にあった。
夜、家の外で素振りをしていると奈美が通りかかった。
「むっちゃ、ひさしぶりやん」
「そうやね、どう、元気してた?」
「別にかわらへん」
「ふ~ん、そぉう」
「なんやねん、その意味ありげな言い方は」
「べぇ~~つ、にぃ~~」なんかニタニタしながらボクの顔をのぞいて来る。
「なんやねん、それ」
「まっ、ええわ。 それより暇?」
「暇は暇やけど、今日はもう遅いしな」
「そやな、じゃ、今度の土日は?」
「午前中、部活行くけど、それからなんも用事あれへん」
「ふ~~ん」
「だからなぁ!なんやねん」意味ありげな言葉にイライラしてきた。
「デート、せいへんの」
ピンと来た、こいつ黒木さんとの事をチクってる。
「あのな、受験生やねんぞ、ボクら。 そんなんしてる暇あれへん」
「そうなん、お邪魔虫のあたしやから、デートの邪魔したら悪いと思て」
「あほ言うな」
「まっ、ええわ。 それより久しぶり土曜日おいでよ。 なんか美味しいもん作ったるさかい」
「ああ、行けたら行く」
「そんなん困る、作ってもけいへんかったら困るやん」
「ああ、わかった、必ず行く」
「しょうに話したい事あるし、来てな」
話とはなんやろ? 気になりましたが夜も遅い事あってその日はそれで別れました。
≪ 第八章 進路決定 終り≫