2012-08-12(Sun)
露天風呂 7話
コンコンコン、「こんばんは」
私は襖を開けました。
「いや~、来てくれたんだ。 どうぞどうぞ、そんなところにいないで、ササッ、こっちに来なさい」
「いいですか? お邪魔しても」
「なにを言ってるんだい。 誘ったんだから来てくれて嬉しいよ」
「ありがとうございます」
結局来てしまいました。
あれから何度も考えたのですがやっぱり結論が出ず、何気にみた時計を見るとなんと5時半でした。
ダラダラしていた私が悪かったのです。
時間はどうしようもありません。
これから安宿を探すとなっては実際6時過ぎ、
いや、ここは遠いので7時を大幅にまわってしまうかもしれません。
それからでは受けてくれる旅館も少なかろうと思ったのが決め手になりました。
車に戻って身分のわかる物は全部車に置き、
軽くした財布や鍵等をポーチバッグに詰めて軽装で来ました。
「おじゃまします」
「どうぞどうぞ、ここ空いてるから」
席は上座でした。
「ホントはね、会社の偉い人が来る予定だったんだけど急に来れなくなっちゃって空いたまんまなんだ」
「本当にいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ、ご遠慮なく。 僕達も華があった方が嬉しい」
「ありがとうございます」
「来ないかと思ったよ。 ささ、まずはかけつけ一杯という事で」
6時と言われたのですが、
その時間にピッタリ行くといくらなんでも厚かましいと思われるかもしれないと思って
ワザと10分遅れで来たのです。
「あっ、はい、ありがとうございます」
ビールをナミナミ注がれました。
「それじゃ、改めて乾杯ということで、皆さんご唱和」
「かんぱ~い!」
「あははっ、良かった、良かった。 で、・・・」
「あっ、かおりと申します」
「そかそか、かおりちゃんか。 名は体を表すって可愛らしい名前だ」
「ありがとうございます」
「かおりちゃんはビール飲めるの」
「少しなら飲めます」
「ならなんでもいいよ。 なんでも好きなものを飲みなさい。 滝口君、聞いてあげて」
指名された滝口さんと言う方が改めて聞いてきました。
うう~ん、何って言われてもビールは炭酸ですぐお腹いっぱいになっちゃうし、
好きなカクテルもここじゃ無いだろうと思いました。
「じゃぁ、ワイン、頂きます」
「そっか、ワインか。 若いからワインはいいね。
滝口君、ワイン、取ってあげて。 あっ、かおり君、赤? 白? どっち?」
「お任せします」
「なら滝口君、両方取ってあげて。 グラスじゃ駄目だよ、ボトルな。 あっ、ボトルは2本ずつだよ」
「そんなにたくさん飲めません」
「いいじゃないか、せっかくなんだから。 いっぱい飲めばいい」
「あっ、それからせっかく旅館に来たんだから私服では窮屈かろう。
女将さんに言って浴衣を持ってきてもらいなさい」
「はい、わかりました」 滝口さんて方が電話口に向かいました。
私は襖を開けました。
「いや~、来てくれたんだ。 どうぞどうぞ、そんなところにいないで、ササッ、こっちに来なさい」
「いいですか? お邪魔しても」
「なにを言ってるんだい。 誘ったんだから来てくれて嬉しいよ」
「ありがとうございます」
結局来てしまいました。
あれから何度も考えたのですがやっぱり結論が出ず、何気にみた時計を見るとなんと5時半でした。
ダラダラしていた私が悪かったのです。
時間はどうしようもありません。
これから安宿を探すとなっては実際6時過ぎ、
いや、ここは遠いので7時を大幅にまわってしまうかもしれません。
それからでは受けてくれる旅館も少なかろうと思ったのが決め手になりました。
車に戻って身分のわかる物は全部車に置き、
軽くした財布や鍵等をポーチバッグに詰めて軽装で来ました。
「おじゃまします」
「どうぞどうぞ、ここ空いてるから」
席は上座でした。
「ホントはね、会社の偉い人が来る予定だったんだけど急に来れなくなっちゃって空いたまんまなんだ」
「本当にいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ、ご遠慮なく。 僕達も華があった方が嬉しい」
「ありがとうございます」
「来ないかと思ったよ。 ささ、まずはかけつけ一杯という事で」
6時と言われたのですが、
その時間にピッタリ行くといくらなんでも厚かましいと思われるかもしれないと思って
ワザと10分遅れで来たのです。
「あっ、はい、ありがとうございます」
ビールをナミナミ注がれました。
「それじゃ、改めて乾杯ということで、皆さんご唱和」
「かんぱ~い!」
「あははっ、良かった、良かった。 で、・・・」
「あっ、かおりと申します」
「そかそか、かおりちゃんか。 名は体を表すって可愛らしい名前だ」
「ありがとうございます」
「かおりちゃんはビール飲めるの」
「少しなら飲めます」
「ならなんでもいいよ。 なんでも好きなものを飲みなさい。 滝口君、聞いてあげて」
指名された滝口さんと言う方が改めて聞いてきました。
うう~ん、何って言われてもビールは炭酸ですぐお腹いっぱいになっちゃうし、
好きなカクテルもここじゃ無いだろうと思いました。
「じゃぁ、ワイン、頂きます」
「そっか、ワインか。 若いからワインはいいね。
滝口君、ワイン、取ってあげて。 あっ、かおり君、赤? 白? どっち?」
「お任せします」
「なら滝口君、両方取ってあげて。 グラスじゃ駄目だよ、ボトルな。 あっ、ボトルは2本ずつだよ」
「そんなにたくさん飲めません」
「いいじゃないか、せっかくなんだから。 いっぱい飲めばいい」
「あっ、それからせっかく旅館に来たんだから私服では窮屈かろう。
女将さんに言って浴衣を持ってきてもらいなさい」
「はい、わかりました」 滝口さんて方が電話口に向かいました。